情報を文字と画像で読者へ伝えるホームページ。当然読者側の通信速度にもよりますが、サイトを読み込むのに時間を要します。
特に、画像は文字よりもファイルサイズが大きく、読み込むのに時間がかかります。
つまり、従来のようなパソコンでの閲覧だけを意識した、画像を多用したグラフィカルな装飾を施したホームページは、見た目にはリッチでも読み込むために時間がかかってしまいます。
パソコンを持たない人が増え、モバイル端末(スマホやタブレット)の利用率が増え続ける今後、モバイル端末を利用する人々にとっては、見た目がリッチなサイトより、自分の探す情報が素早く表示されるサイトが高く評価されます。
その証拠に、モバイル端末の場合、読み込みに3秒以上かかると、そのサイトの閲覧をやめてしまうというデータが存在します。
AMPという新技術
そこで、2015年10月からGoogleはTwitterと共同で開発していたAMP (Accelerated Mobile Pages) というモバイルウェブ高速化を目的としたプロジェクトを公開しました。
まだ初期段階で日本ではあまり定着していませんが、既に、朝日新聞、映画.com、zakzak、THE PAGE、産経ニュース、SankeiBiz、SANSPO.COM、シネマトゥディ、日刊スポーツ、BLOGOS、毎日新聞、マイナビニュース、レスポンス (五十音順)などが対応していますし、今後必ず増えていきます。
天下のGoogleが言っている事ですので、この先日本でも定着します。なぜなら、このAMPを導入することにより、そのホームページが受ける恩恵がSEOの面で大きいからです。
何より、現在もそうですが、読み込みの早いサイトを上位に上げていくという方向性は、ネットを利用する側、情報を提供する側共にメリットがありますし、ユーザーの満足いく検索結果を出すのはGoogle本来の目的ですから。
モバイル重視のホームページ
アトリエクレフでは、モバイル端末で読まれる事を重視したレスポンシブデザインでのホームページ制作を数年前から行っています。
当然ホームページに画像は必要なものですが、必要以上の装飾目的な画像は使いません。なぜなら、ホームページは情報を伝える事が目的なので、余計な画像で読み込み時間を消費することは避けたいからです。
AMPは掲載できる内容に制限がありますが、再優先すべき閲覧者へのスピーディーなコンテンツの表示という部分においては、今後の主流になります。
そのため、ホームページ管理者はこのAMPの導入も検討していく事になるでしょうし、アトリエクレフで制作するホームページは、AMPの導入も想定したホームページです。とはいえ、現段階でも過度な装飾を施したホームページは、実は逆効果なのです。
アトリエクレフでは、ホームページ制作において画像を多用せず、グラフィカルな要素は出来るだけCSS等で表現し、必要な画像は特殊な方法でファイル容量を極限まで減らしています。
手間はかかりますが、そうすることで様々なメリットが有ることは明らかですし、今後を見据えたホームページを制作しています。