使用する写真の質は企業イメージまで左右する(その2)

使用する写真の質は企業イメージまで左右する(その2)

ホームページ制作のアトリエクレフ

ホームページを見るのは、当たり前ですが「人」です。「人」は写真を見るだけでイメージや妄想を勝手に広げてしまうものです。

そのため、ホームページに写真を掲載する際は、そこまで見越した上で写真を選ぶ必要があります。

更に言うと、閲覧者が最初にホームページを見た時に抱くイメージはとても大事で、サイトのイメージだけではなく、企業サイト等の場合は、その企業のイメージにまで影響を及ぼします。

ホームページに掲載する写真素材

写真素材を購入してくる場合、プロが撮影しているものが多いので写真写りは、ほぼ気にしなくて良いと思います。問題は自分で撮影する場合です。

購入することが出来ない写真。例えば、代表者の顔写真や社屋の外観や内観、取り扱い商品の写真など、自社で撮影するしか無い写真の場合です。

それでは、ご自分でホームページ用の写真を撮影する場合の注意点をご紹介したいと思います。

明るい写真を撮るためには?

まず、失敗として多いのは露出不足です。つまり暗い写真です。先日の記事でも書きましたが、白いものが白く写っておらずグレーなどの暗い色になっている場合は、明らかに暗い写真ですので設定の見直しや撮影場所の選び直し等が必要です。

では、どうすれば暗い写真にならずに済むのでしょうか?その原因と対策について紹介したいと思います。

明るいレンズのカメラを購入する

出張撮影機材

これから、カメラを購入される場合は明るいレンズが搭載されているカメラを購入されることをおすすめします。ただしこれは、レンズ一体型のいわゆる「コンパクトデジカメ」の場合です。

レンズ交換式のカメラの場合は、明るいレンズを購入すればいいわけですが、専門的な使い方をしない限り、ほとんどの人は、レンズの明るさなんて気にしないと思います。

レンズの明るさは必ずスペックに明記してありますのでカメラを既にお持ちの方も、一度スペック表にある「F値」を探してみてください。

例:F値(開放) F3.5-6.3

ズームが出来るレンズの場合は、例のようにF値に幅が有ります。これは、ズームしていない時と、ズームの時とでF値が異なるためです。

この小さい方の数字が小さいほど明るいレンズだということになります。ただし、これだけでは厳密には決まらないのですが、説明するとかなり細かくなるので、ココでは省略します。

F値の数値が小さいほど、明るく高性能なレンズであると覚えておけばいいと思います。

ちなみにアトリエクレフで使用している機材は、一眼レフとコンパクトデジカメですが、どちらのレンズもF1.8と、かなり明るいレンズです。

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撮影場所の光量を増やす

IMG_4795

暗い写真になるという事は、撮影している場所が暗いという場合が多いです。その場合は被写体に当てるライトを用意するなど、光量を増やせば解決出来ます。

カメラに付いているフラッシュで撮影される方もいますが、フラッシュは一時的に強い光で被写体を照らすため、強い影も同時に出ます。

場合によっては、被写体の一部分だけが真っ白に飛んでしまうので、あまりオススメできません。

カメラの設定で明るく

どうしても、光量が足りない場合も有りますし、ライトを用意できない事も有ります。そんな場合は、「ISO感度の設定」で明るさを補います。

この「ISO感度の設定」は、ほとんどのデジカメに搭載されている機能で、「ISO感度」とは、感光部が光を感じる感度の良さを数値化したものです。

iso感度による明るさの違い

一番左がISO100の場合です。真ん中が500,右が3200の場合です。撮影環境は同じですが、それぞれ明るさが異なります。これは、カメラ内の増幅回路で信号を増幅し明るい画像を得ています。

ISO感度を上げると明るくなりますが、注意しないといけないのは、感度を上げ過ぎるとノイズが発生する点です。

これは増幅回路で信号を増幅しているため、かすかなノイズまでも増幅されてしまうせいです。

シャッタースピードを利用する

stars

上のような写真を見たことがあると思いますが、夜空の星を撮影した写真です。

普通に撮影すると暗い夜空の星は写真に写りません。光量が少な過ぎる上、星の光も弱いため、撮影することは不可能です。

暗い場所、被写体を撮影する場合は、シャッタースピードをコントロールできるカメラを使います。一眼レフなどは普通に出来ますが、一部のコンパクトデジカメでもシャッタースピードを設定できます。

中でも、上の写真は「バルブ撮影」と言われる手法でシャッターの開け閉めをコントロールできるカメラで撮影しています。

つまり、シャッターを開けている間の光をセンサーに溜め込んでいくように撮影を行うので、シャッターを閉じるまでの間動いている光は線状に写ります。

バルブ撮影は極端な例ですが、シャッターのスピードを少しコントロールすることで、暗い環境でも光を蓄積し、明るい写真として撮影出来ます。

しかし、このシャッタースピードを遅く設定する撮影は、あくまでも動かない被写体、つまり販売商品や夜の建物や風景などに有効な手法なので動く被写体を撮影する場合には利用できません。

撮影機材のアドバイスも

写真の撮影は、撮影する被写体、環境、光量により、最良の方法を選択して行うものです。やはりこれには、知識と経験が必要不可欠ですし、選択肢に幅のある機材を持っておけば安心だということです。

いつも決まった環境で、撮影するような場合には、その環境に合った機材を選べばいいわけですが、どんな機材を揃えたら良いのかなど、不明な点もあるかと思います。

そんな場合でも、アトリエクレフが最適な機材の選び方、操作方法などもアドバイスさせて頂いております。

写真に気を使う事でホームページの印象まで良くなります

サイトデザインの良し悪しには、使用する写真のクオリティーが大きく関わります。

アトリエクレフではホームページ制作に使用する写真、画像は一定のクオリティーが無いと使いません。なぜなら、質の悪い写真、画像はイメージダウンにしかならないからです。

アトリエクレフでの加工や補正などでクリアできる場合は、手間をかけて修正しますが、暗すぎたりブレていたりする写真は、撮り直しをお願いする場合も有ります。

いい写真を撮るには、機材と知識と経験が必要です。とはいえ、実際の写真としてプリントするわけではないので、高級な機材は必要有りません。

アトリエクレフでは、ホームページ作成だけではなく、機材や撮影方法のアドバイスも行っています。どうぞお気軽にお尋ねください。